LIVE REPORT

2020年12月12日、【AYAKARNIVAL 2020】開催!

昨年に続く2回めの開催となるこのイベントに、カミングフレーバーが2年連続で出演しました。

イベント開催には、新型コロナウィルスの感染防止対策が必須となっていますが、会場となった立川ステージガーデンは、客席最後尾が全開放されるという構造で換気という点でも最高の会場と言えます。
それ以外にもマスク着用、コール禁止、全席着席などを含む、ももいろクローバーZさん独自の「MSRS(ももクロ新リアルライブ世界秩序)ライブ感染対策ガイドライン」に則って開催されました。

14時15分、定刻通りイベントがスタートします。

このイベントの主催者・ももいろクローバーZの佐々木彩夏さん(以下、敬意を表して“あーりん”と呼びます)がステージに登場。ももいろクローバーZ『サボテンとリボン』を全出演メンバーで披露します。
ただし、新型コロナウィルスの影響で出演者全員がステージ上に集合することはできず、あーりんを中心に各グループが入れ替わりで歌い継ぐというスタイルでのパフォーマンスです。
この曲でマイクを取って歌ったのは野村実代、青海ひな乃、大谷悠妃の3人。
グループ紹介を兼ねたパフォーマンスが終わると、いよいよ各グループのパフォーマンスがスタートします。

最初の出演は、主催者でもあるあーりん。
出演順が発表されていた第1回とは異なり、今回は次の出演者が直前に発表されるという方式です。
あーりんのパフォーマンスが終わると、「2番めの出演者は誰か」会場と配信を見ている方の注目がスクリーンに集まります。
ルーレットが止まり表示されたのは、カミングフレーバー。
昨年はトリという大役を務めましたが、今年も実質トップバッターという重責を担います。

カミングフレーバー・オリジナルの『overture』が流れる中、真っ暗なステージに9人がラインナップ。 注目の1曲めは大谷悠妃のソロ歌唱で始まる『制服を脱ぎたくなって来た』です。
昨年は、『恋を語る詩人になれなくて』のイントロでの9人全員の大ジャンプで、会場そして配信を見ていた他グループファンの皆さんを一気に虜にしたカミフレでしたが、今年はうって変わってミディアムテンポからのスタートです。
客席の皆さんは声を出すことができません。コールができないという現状の中、勢いのある曲を1曲めにして客席と一緒に盛り上がるという方法ではなく、静かな曲で目と耳をステージに集中させるという効果を狙ったのかもしれません。

2曲めのカミングフレーバー・オリジナル曲『君のいない世界』も勢いで見せるのではなく、1曲め同様きちんと聴かせる曲。ただしこの曲はしっとりとした曲調でありながら意外とダンスが激しいという側面も持っています。
ゆっくりと始まりながら、少しづつ勢いのあるパフォーマンスを見せ始める9人。
終わってみて改めてセットリストの流れを見てみると、この曲が静から動へのブリッジになっていることに気付かされます。

2曲めで動のステージングへのきっかけが生まれた中、アップテンポのイントロが流れ始め、平田詩奈が満面の笑顔で「皆さん、まだまだ盛り上がっていきますよ。カミングフレーバーに恋をしてください」と客席を煽ります。
3曲めは、『恋の根拠』。平田詩奈がセンターを担当します。この夏開催された単独ライブでは9人それぞれがセンターを務めたように、曲の個性に合わせて全メンバーがセンターを受け持つことができるのもカミングフレーバーの魅力の一つ。
なお、この曲はライブでは初披露、もともとの曲はサビの部分しか振り付けがないため、カミングフレーバーのために新たにフリがつけられ、カミングフレーバー・オリジナルバージョンとして生まれ変わりました。
間奏のカノンは「一糸乱れぬ」という言葉の使用例として最も適切なパフォーマンス、まさに圧巻の一言に付きます。
前の2曲から一転してはつらつとしたフレッシュさ、そして明るさ全開のステージが目の前に広がります。
4曲目は『ホライズン』、8月の単独ライブに続く披露です。カミングフレーバー恒例のノンストップ、フルサイズ連続パフォーマンスが繰り広げられます。
この曲は楽曲的には青海ひな乃、野村実代のWセンターなのですが、注目は2列めのセンター、いわゆる裏センターを務めていた鈴木愛菜。天真爛漫な笑顔が魅力の鈴木愛菜ですが、一人だけ受け持ったソロパートでのパフォーマンスは今まで見たことがない力強さを感じさせてくれました。

ここでようやくMCです。マイクを取ったのは野村実代、全文採録します。
「去年に引き続き、AYAKARIVALに出演させていただいて、本当に本当にうれしいです。あーりんさん、ありがとうございます。私たちカミングフレーバーは、去年のAYAKARNIVALから始まったと言っても過言ではないくらい、この1年で初単独ライブをさせてもらったりとか、こうして新しい衣装をもらったりとか、本当にうれしいことがたくさんで 本当に本当にあーりんさんには感謝しかないです。ありがとうございます。 終盤になってしまうんですけど、次に披露させてもらう曲は私たちのデビュー曲なんですけど『せ~ので言おうぜ!』という曲です。この曲のなかで「」へい!っていう掛け声をするところがあるんですけど、声は出せないんですけど、手を上げて一緒に盛り上がってくれるとうれしいです。
これからも進み続ける私たちカミングフレーバーの応援をよろしくお願いします。今日はありがとうございました。」
野村実代が曲紹介をしたとき、そしてイントロがなったとき、ニコニコ生放送のコメントでは「この曲知ってる」「去年もやった曲」というコメントで埋め尽くされました。昨年のAYAKARNIVAL出演や「ももいろ歌合戦」(の前座)で横浜アリーナ1万人の前で披露したことで他グループファンから高い評価を得ていた証拠とも言えるでしょう。
カミングフレーバーのライブだけでなく、上記の「ももいろ歌合戦」やSKE48のイベントやコンサートでも披露されてきたこの曲は、カミングフレーバーの名刺とも言える曲。最大の強みであるこの曲は、アイドルファン、少なくともAYAKARNIVALをチェックしている方の心にしっかり刻まれているようです。

『せ~ので言おうぜ! 』の曲紹介を、野村実代は「今日はありがとうござました」というフレーズで締めました。
ステージ上ではこれでもかというくらいの全力のパフォーマンスが繰り広げられました。
誰もがこの曲がラストだと思ったはず。実際、この曲の終わり頃から、ニコ生のコメントでは「次はどのグループ?」というコメントが出始めました。しかし、ここから今回のセットリスト最大の仕掛けが発動します。 『せ~ので言おうぜ! 』が終わったと同時にドラムのイントロからの、野村実代の「いくぞーーー!」とうシャウト、そして9人のジャンプ。
『恋を語る詩人になれなくて』がスタートします。
ソロパートは赤堀君江と青海ひな乃、あまりに激しすぎてシャッタースピード1/640でも捉えきれませんでした。
ここまで5曲全力疾走してきた上でのラストスパートが『詩人』、ジャンプ、足上げ、屈伸とアスリートばりのパフォーマンスを見せてくれます。
ここであーりんさんを呼び込みます。呼び込むセリフはもちろん「佐々木先輩!」
コロナ禍の中、「コラボはないのでは」という声が多かったのですが、これは見ていた方にとってうれしいサプライズです。
登場したあーりんは「みんなすごいね。見てるこっちが息が上がっちゃいそう」と一言。肩で息をしているカミフレメンバーを見て「もうちょっと休憩したいよね。ちょっと喋っておくね」と優しい気遣いを見せてくれます。
「このパワフルさだったり、このエネルギーがみんなにも伝わって見てる方も元気になるんだろうなというのを袖からライブを見ていて改めて思いました」とあーりん。

昨年は『青空片想い』をコラボレーションしましたが、今回は新しい曲にチャレンジ。あーりんと一緒に歌うのは『未来とは?』
SKE48では1期生に該当するキャリアの“佐々木先輩”。流石の貫禄でセンターでカミフレの9人をひっぱっていきます。コラボの楽しさももちろんですが、アイドルのあり方、アイドルのパフォーマンスとは何かを“佐々木先輩”が背中で見せてくれているかのよう。
この経験はカミングフレーバーにとって大きな財産となることでしょう。
全6曲プラスコラボ1曲の7曲を全力でやりきった9人。ステージを降りたメンバーは口々に「喉からなにか出そう」「記憶がない」「喉の奥がくっついて息ができなくなった」とかなりきつかった模様ですが、しかしそう語る表情はみんな笑顔です。

このライブに向けて厳しいレッスンの日々を送っていたことは、SNSやSKE48 Mailや公式ブログを通して知っていたものの、ここまでとは正直思っていませんでした。
会場で見ていた時はと言うか撮影していた時はそのパフォーマンスに集中していましたが、アーカイブを聴きなおすと曲中のブレスがやけにリアルに感じ、現場では気づかなかった「歌って踊る」という原点に立ち返った彼女たちの奮闘ぶりに改めて敬意を表せざるを得ません。
思い返して見ると昨年AYAKARNIVALを見た後も「ここまでやるとは!」と感じ、単独ライブでも「まさかここまで!」と思いを新たにしと、こうも「ここまで!!!」が続くと、もはや「どこまで行くの?」と次への期待が高まるばかりです。

イベントの最後は再び全出演メンバーのコラボで、ももいろクローバーZさんの『走れ』を披露します。オープニング同様グループごとに登場してあーりんと1フレーズずつ歌い継ぐというスタイルです。

そして最後にグループを代表して野村実代が
「本当に2年連続で出させていただけたことを誇りに思ってるし、私達にとって成長につながるステージだなと思っているし、何よりわたしたちはみんなあーりんさんの虜です」とコメントすると、すかさず大谷悠妃が 「わたしたち、来年も呼んでもらう気満々なのでよろしくお願いします」とあーりんに直訴します。
それに答えて「開催できるように頑張る」とあーりん。
AYAKARNVALはカミフレにとってホームグラウンドなのかもしれません。

夏のライブからメンバーカラーも正式に決まり、それぞれの個性も確立しつつあります。ブロンドに近いヘアカラーの平田詩奈、名前に合わせて(?)赤髪にした赤堀君江、ショートカットにした田辺美月とイメージチェンジをしたメンバーを始め、エース級の佇まいの野村実代、MC力が群を抜いている大谷悠妃、普段は物静かなのにステージに立つと豹変する中野愛理、小柄が武器になっている西満里奈、ナチュラルボーンアスリート・青海ひな乃、圧倒的な笑顔とスタイルの持ち主・鈴木愛菜、9人がそれぞれの輝きを放っています。 この輝きは現在進行系。
ライブ前には「成長した姿を見せたい」と語っていたメンバーですが、こちらとしては「成長し続ける姿を見せてほしい」と願わざるを得ません。

野村実代

大谷悠妃

中野愛理

西満里奈

平田詩奈

青海ひな乃


赤堀君江

鈴木愛菜


田辺美月

セットリスト
-overture-
M1. 制服を脱ぎたくなって来た
M2. 君のいない世界
M3. 恋の根拠
M4. ホライズン
M5. せ~ので言おうぜ!
M6. 恋を語る詩人になれなくて
M7. 未来とは?(with佐々木彩夏)

文・撮影/SKE48 Mobile